第26回 珍味の話 イカに限らず、塩辛は簡単に作れます。タコ、ウニ、ホタテ、甘えび、全国各地にそれぞれの塩辛があります。 酒好きには、こたえられないのが酒盗(カツオ)、うるか(アユ)、コノワタ(ナマコ)等があり日本酒、焼酎、はたまたワインにもピタリとはまる極上の味です。 ナマコは今が旬。寒ナマコの酢の物も絶品ですが、このナマコの腸で作る塩辛がコノワタ。ボラの卵を乾燥させた「からすみ」と並んで日本の珍味の代表です。 北陸の能登半島、愛知県知多半島の周辺が産地として良く知られています。ナマコは赤と青の2種類があり、赤ナマコのコノワタが上質と言われています。 作り方は生きたナマコを塩水(海水ぐらいの味)に入れて砂を吐かせたあと、包丁でたてに切れ目を入れて、腸を取り出します。その腸を手でしごいて、中の砂や泥などの内容物を取り出し水洗いをしてから、ざるにあけて水気を十分に切ります。(長いので少し切っておくと良い) あとはイカの塩辛を作るのと同じ要領で塩漬けにし、味をなじませる為に良くかきまぜます。ただ一匹のナマコからとれる腸は細いひも状で、ごくわずか。これを集めるのですから大変な手間ひまです。当店でも作りますがコノワタの塩辛にめぐり逢うお客様は本当に「ラッキー」なのです。 磯の香りと塩味が微妙に絡み合い、温かいご飯に乗せても酒の肴にもピッタシ。なのですが、無かったらゴメンネ、ゴメンねえ〜。 あ、そうそう 腸を開いて乾燥させた干物(クチコ)もありますが、私も一度しか食べた事がありません。クチコ〜(くやし〜)!!
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