今回は巻き物について少し話してみます。
皆さんもいろいろな巻き物を召し上がっていると思います。サラダ巻とか、えびキュー巻、トロタク巻など楽しい巻き物が増えています。が、今回は昔からある巻き物の名前についてです。
鉄火巻
真っ赤なまぐろの赤身を巻いた物で「火のように真っ赤だから」とか「鉄火場(ばくちをする所)でよく食べられたから(巻き物なので手にシャリがつかない)」とか言われています。
のり巻
ご存知のようにかんぴょうを甘辛く煮た巻き物です。昔は「てっぽう巻」と言っていました。何故なら、食べると中のかんぴょうだけがス~ッと出てしまい、空洞になって向こうが見えてしまう所から、そう言われているそうです。
カッパ巻
きゅうり巻です。言われは良くカッパの好物だからとか言われていますが、昔きゅうりは「モロキュー」と言って少し小さめのきゅうりを1本そのまま巻いていました。すると切り口がカッパの頭のように見えたので、そう呼ばれていると言う説もあります(私は後者の方を良く話します)。
オシンコ巻
今はたくわんが多いのですが、昔は奈良漬が主だったそうです。当店でもサビを利かしてお出ししています。
昔の巻き物は1本を3つに切っていたそうです。3本で9切れにして1人前として目安にしていたとの事。にぎりは6カンに巻き物1本で1人前としていたそうです。