第77回　“真鰯（まいわし）”の話

体側に七ヵ位の黒点が一列に並んでいるのが特徴の真鰯。
「七つ星」などと呼ばれている。
いわしは本当に鮮度を保つのが難しく良く足が速いなどと言われています。
梅雨どきの真鰯は質の高い脂がたっぷり乗って、本当にとろけるようです。
脂は濃いがしつこくなく、のどの通りが大変良く、心地いいと感じるようです。

千葉県銚子あたりで穫れる中羽（ちゅうば・中サイズ：体長20cm以上）や大羽（おおば・大きいサイズ）が最上級と言われています。

この時期になると私のひそかな楽しみがあります。


この中羽を手開きにして、塩をして、酢〆にします。


一晩冷蔵庫で寝かせた「〆いわし」。


これに「みょうがと長ねぎ」「しょうがと大葉」「あさつき」「赤芽」などを用意していわしを丼にのせます。



醤油は少なめにして、この丼を食べるのがこの時期私のひそかな楽しみなのです。
これはビールにも日本酒にも合います。
書いていたら食べたくなりました。今晩もこれで一杯やります。

皆さん是非いわしを食べてみてください。