第73回　寒びらめの話

寒い日が続いておりますが、暦の上では立春を迎えました。

日の暮れも少しずつ伸びているようで、そんな所にも春が近いことを知らせてくれます。
今年はインフルエンザが猛威を振るっておりますが、皆様は大丈夫でしょうか。私はお陰様で風邪もひかずに今のところ元気でおります。

さて、二月の美味しい魚として真鯛と並ぶ高級白身魚の横綱格。
「寒びらめ」

今の時期は脂がのって、うっすら飴色を帯びてくるような感じです。身も締まっていてくせがなく、寿司はもちろん、刺身も最高です。

脂とコラーゲンたっぷりの縁側はグルメ・ヘルシー指向の方々に人気がありますが、一尾から少ししか取れないので、一人で縁側を四カン、五カンと言われると、こちらも困ってしまいます。

ひらめは活〆をさばいて晒（さらし）に巻き、冷蔵庫で一日寝かせて使うようにしています。寝かせることで甘さが際立って歯切れも良くなるのです。本当に不思議ですね。

是非ご賞味あれ!!