第44回 秋刀魚（サンマ）の話＋親方ブラブラ三歩

さあ、9月。店の前にもトンボがやって来るようになりました。

築地市場には全国各地から秋に旬を迎える魚が入荷しています。その筆頭に挙げられるのがサンマでしょう。塩焼を食べて秋を感じる人も多いと思います。 今年は三陸沖にある暖かい海水がサンマの南下を阻んでいるそうで、出だしは不漁で水揚げが少ないと言うことでした。しかし、秋の深まりとともに漁が回復するとの声もあります。 サンマは日本周辺の海域に生息し、日本列島に沿って北から南に回遊します。夏から秋は北海道沖から房総半島沖に達し、まるまる太って脂が乗っています。

当店では刺身はもちろん、塩焼などでもご提供しております。大根おろしにスダチを絞って塩焼も良し、生姜醤油にみょうがとネギをたっぷりのせて刺身も良し、暑かった暑かった夏をこの秋、サンマで元気回復しては如何ですか？お待ちしております。

朝日新聞の片隅に皇室に伝わる珍しい品々を紹介する展覧会「珍品ものがたり」が皇居・三の丸尚蔵館で開かれているとの記事を発見。珍品？？？に弱い私はこの酷暑の中、行ってきましたぞ！！無料と言う殺し文句につられて…… でも、珍品なんて言葉を使用するのが可笑しいと思わせる品々が揃っており、びっくり。豊臣秀吉、徳川家康、徳川家光などの直筆の宝物がずらり、ずらり。中でも数センチの象牙に880人もの人々や鳥・動物を彫った根付「象墜（しょうつい）」には圧倒されました。9月2日（日）迄しかやっていませんが、間に合う方には是非、おすすめです。

（宮内庁三の丸尚蔵館にて）

その足で一気に本丸御殿、天守台へ行ってきました。江戸城跡は初めてですが、いやあ広いし高いし、東京の真ん中とは思えないほどの緑と影色。天守台は風が吹き抜け、気持ち良かった。武道館の玉ねぎも見えました。四季折々、楽しめると思います。是非、秋にも行って見たいと思いました。

大手門	百人番所	天守台からの眺め