第15回 鮑(あわび)の塩むし 四月になると解禁になる漁場もある位、鮑は春から夏にかけて美味しくなる貝です。鮨にする場合、最近では生で握る事が多くなっていますが、塩むしにして、煮て使っても非常に旨いものです。 60年位前までは、いかと同じで煮るか、塩むしにするかして生では鮨にしなかったそうです。鮨種で握りの他、一杯飲まれる方も多くなった現在、塩むしの方がつまみにでも握りでも旨いので、作り方を内緒(?)で教えましょう! 鮑は塩で洗います。鍋に酒5、水5の割合でたっぷりの汁を作っておきます。味はうすい塩味で作ります。味が濃いと長い時間、火にかけるので煮つまって辛くなってしまいますので注意してください。アクは良く取って中火〜弱火でゆっくり煮つめて行きます(30分位が目安)。鮑が柔らかくなった頃に味醂をふりかけます。つまり、上げ際に入れます。早く入れると固くなってしまうので注意が必要です。竹串がスッーと入るようになれば仕上がりです。 握りには「ツメ」をつけますが、辛党の方はワサビでも旨いので是非お試しください! 次回は「旅」の話です。お楽しみに!
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