第126回「鯵と鮎」の話
鯵(あじ)
今の日本で最もなじみの魚といえば鯵(あじ)でしょう。
開いて干した開きは朝食の定番だし、刺身やタタキ、フライに南蛮漬け、なめろうなど、料理の種類は無限です。
もちろんすし種でも人気です。この場合のあじは主に真あじのことです。
アジ科の魚は種類が多いのですが、日本近海で多いのは真あじで、二つのタイプがあります。
一つはよくスーパーなどに出回っているあじは回遊魚、それに対してもう一つは特定の場所に留まるタイプで瀬付きとか根付きあじと言われています。
瀬付きあじは脂がのって大きく、高級魚としてブランド化されています。有名な「関あじ」「松輪あじ」などです。
黄色っぽく光っていて別名「黄あじ」と呼ばれています。
当店では回遊性のあじを主に使用しております。 ショウガや青ジソとの相性が良く、今が旬です。
鮎(あゆ)
今の時期、当店でも「鮎の塩焼き」を提供しています。
こちらも日本で最も親しまれている川魚ではないでしょうか。
別名「香魚」とも呼ばれており、スイカの香がすると言われています。
今の時期の鮎は「若鮎」と言われ、爽やかな風味は格別です。
アユ漁が盛んなのは相模川、那珂川、長良川で、漁獲量は神奈川、茨城県が多いそうです。
鯵と鮎、両方とも身近な魚、食べ方はそれぞれですが、今が旬です。
是非召し上がってみてください。
みやこ鮨 店主
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