第113回
六月から七月に美味しくなる魚に「いさき」と「鰯(いわし)」があります。
淡いピンクにうっすらと皮目を刻んだ身は、磯魚特有の青さを残しつつほど良く甘く、弾力があり、歯ごたえを感じます。
「いさき」と言うとよく塩焼きを思う人も多いと思いますが、「型」の良い40〜45cm位の「いさき」は六月頃からしっかりと脂が乗り「つゆいさき」と言われるほどです。
肉質はクセがなく、万人向き。是非味わってもらいたい魚です。
二つ目に紹介するのは「鰯(いわし)」です。
体側に7個前後の黒点が一列に並んでいることから「七つ星」とも言われます。
いわしは足の速い魚なので鮮度を保つのが難しいです。
梅雨時の新鮮な「真いわし」は身が白く見えるほどたっぷり脂が乗って本当にとろけるようです。
当店では中羽(中サイズ)〜大羽(大サイズ)の物を使っています。
いわしは「生」も美味しいですが、当店では酢〆にした物も提供しています。
これはこれで、また一味旨味が増して美味しくいただけますので、いさき同様、是非食して欲しい一品です。
みやこ鮨 店主
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